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いつかは住みたい!平屋の知識

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古くから日本人には親しみのある住居形態である、平家。田舎のおじいちゃんの家が平屋だった、なんていう人もいるのではないでしょうか。都心では土地の価格も高く、平屋を建てるだけの敷地を用意するのは簡単なことではありません。でも土地の価格もそれ程高くない地方では、低層で自然に馴染む家の形として好まれる方も多く存在します。そんな昔ながらの平屋は、近年注目を集める住居形態の一つといえます。今回は、そんな平屋の特徴や知識をご紹介します。
平屋とは
平屋とは、ニ階以上のない建物、つまり一階建のことを指します。平屋という言葉にはそれ以外に規制はなく、実際に建てられる住宅には広さや天井高など様々なものが存在します。それでは次に、平屋の特徴についてみてみましょう。
平屋のメリット
1.自由な空間、自由な間取り
平屋は上階がないため、階段や階段に向かう導線が必要ありません。そのため室内空間の構造がシンプルで、スペースを効率的に使うことができます。また、上階層を支える柱や内壁を作る必要もないため、自由に間取りを取りやすいのも特長のひとつです。さらに、天井を高くして空間を広く取ることも出来るため、圧迫感のない空間が実現できます。また、外へと繋がるドアや窓は、一般的な住宅よりも大きく広く、多く作られるという特長があります。
2.自然との一体感
自由な間取りを計画でき、開口部を大きく取ることが可能なため、庭とのつながりを感じ、開放感のある快適な暮らしを実現できます。どの部屋からも地上へ直接アプローチすることができるのは、庭好きな方にとっては嬉しい特徴です。また高さが低く影の面積が少ないため周囲の景観に影響することなく環境に溶け込みやすいのも、平屋のメリットの一つです。
3.健やかに、安心して暮らせる
生活空間がワンフロアで完結しているため、家事も効率よくこなすことができます。庭への移動も含め導線が平面なので、階段の上り下りによる転倒や腰痛などの家庭内での事故が防げるほか、火事などの緊急時に上の階に取り残される心配もありません。また、平屋は風通しがいいというメリットもあり、窓を開けると家全体に新鮮な風と空気が行き渡り、とても清々しい空間となります。 人の気配も伝わりやすく、リビングは自然と家族が集まる空間になります。家族のコミュニケーションが密になり、子どもとの貴重な時間を大切にすることができます。
4.低コストで効率的なつくり
平屋は階段や廊下を無理に確保する必要がなく、2階建てに比べ建築費用を抑えることができます。また、階段などで生まれる「デッドスペース」もないので、空間を最大限活用することができ、大容量の収納を確保したり、部屋を広くとったりなど、開放的ですっきりとした住まいを実現できます。 また、外壁のメンテナンスをする場合なども費用を安価に抑えることができます。建物自体が低く設計されているため、修繕する範囲もせまく、作業用の高い足場を組む必要もありません。そのため、長い目でみてもコストを抑えられる住宅と言えます。
5.自然災害に強い
平屋はシンプルな構造ですが、2階建ての住宅に比べ建物の高さが低いため、構造の安定性が高く、重量も軽いため強度があります。地震による揺れや、台風による強風などの影響も受けにくく、自然災害の多い日本にはとても適した住宅と言えます。安心して長く暮らしていくためには、大きな魅力となります。
平屋のデメリット
1.防犯、プライバシーの確保
平屋は前述の通り、自由に大きなドアや窓を開けることが可能ですが、それは一方で防犯上のリスクが高くなることでもあります。そんな場合は、シャッターを設置したり、防犯カメラや補助錠を取り付けるなど、事前の対策をしっかり行いましょう。 また同様に、大きな開口部は外部からの視線を遮るものがなく、プライバシーの確保にも注意が必要です。目隠し用のフェンスや植栽の設置などで対策を行いましょう。
また建物内においても、全ての部屋が同じフロアに配置されるため、複数階建ての住宅に比べ、平屋はプライバシーの確保が困難です。その場合は、部屋の配置計画を工夫するなどして対応すると良いでしょう。
2.採光
平屋は1フロアに複数の部屋が連なるため、どうしても採光の確保がしにくくなります。各部屋に窓をつくりたくても、部屋の周囲が部屋や廊下で囲われてしまう、という事態もあり得ます。そんな場合は、中庭をつくったり平面形状をコの字形にするなど、なるべくどの部屋も外部に接するように計画し、陽の光や風を通すようにしましょう。
3.敷地の広さ
通常複数層に積み上げる部屋を1フロアに全て配置するため、敷地は複数階の住宅よりも広く必要です。ただし、これも部屋の配置を工夫することでコンパクトに納めることは可能です。また、建物の広さ以外にも、建物の周囲に十分なスペースを確保できるくらいの敷地の広さをとれないと、採光やプライバシーに影響が出るため注意が必要です。敷地の広さの確保が容易な地方にはとくに適した形であるといえます。

以上、平屋の知識についてご紹介しました。
小坂建設では、経験豊富なプランナーや一級建築士が様々なご相談に丁寧にお応えします。
酒々井町・成田市・佐倉市で建て替えや注文住宅、リフォームをお考えの方は、是非お気軽にご相談ください。

2018.04.13