洗面スペースの機能
まずは、洗面スペースの機能について考えてみましょう。どんな機能があると使いやすいでしょうか。
- 1.洗顔、手洗い
- 洗面空間で基本となる機能です。
もちろん歯を磨いたり、手を洗ったりという動作も行います。
その場合、顔を洗うための洗顔料や歯ブラシ、歯磨き粉等の道具を設置するスペースが必要になります。
また、洗った顔や手を拭くためのタオルハンガー等ももちろん必要です。
これに加え、中には洗面ボウルで髪を洗う方もいれば、ペットを洗う方、簡単な洗濯をしたい方もいます。
- 2.化粧、スタイリング
- 化粧や髪型のスタイリング等を洗面スペースで行う方も多いのではないでしょうか。
その場合は、ミラーはもちろん、顔を照らす照明も重要です。
照明位置によっては影になってしまい顔がよく見えない場合があります。
照明が一体となったミラー付きの洗面化粧台を設置したり、造作の場合でもミラーキャビネットに照明を仕込むと良いでしょう。
更に、ドライヤー等の電気を使う場合はコンセントの設置も忘れないようにしましょう。
- 3.洗濯
- 最近ではキッチンに設置する場合も、設置位置も様々な洗濯機ですが、やはり一番多い設置場所は洗面スペースなのではないでしょうか。
洗濯機を設置する場合は、洗濯物の置き場と共に、洗剤等の設置スペースが必要になります。
- 4.洗濯物干し
- 洗濯機を置いたら併設したくなるのが、洗濯物干し。
洗濯物を外ヘ干す前の一時置きとしても便利な他、雨の日や外へ干せない日に家の中で干しておくことのできる場所にもなります。
家の中で干すことに重点を置く場合は、更に乾燥機を設置するという選択肢もあります。
また、部屋の一部にインナーバルコニーをつくるのも手です。
- 5.脱衣
- バスルームへ隣接する場合は、洗面スペースで脱衣を行います。
その場合は、脱いだものを置くスペースの他、入浴後に体を拭くバスタオル等を設置するスペースも必要になります。
加えて、浴室の掃除道具を置く場所も必要です。
- 5.収納
- 上記を踏まえ、必要なものが十分に入るスペースを確保しましょう。
更に家族の下着等の衣類を置きたい場合は、その分のスペースをつくっておきましょう。
このように、洗面スペースは必要な機能により収納量やサイズに大きな違いが出ます。
理想とする洗面スペースがどんなものなのか、イメージを膨らませて具体的な空間を検討していきましょう。
洗面スペースの設置位置
家事の動線を短くするためには、洗面スペースをどこへ置くかが重要です。それでは、洗面スペースの位置について考えてみましょう。
- 1.キッチンに隣接して設置
- 料理や皿洗いをしながら洗濯をすることが多い場合は、洗面スペースをキッチンに隣接して設置すると良いでしょう。
長い距離を行ったり来たりする手間が省けます。
- 2.洗濯物干し場に隣接して設置
- 料庭やバルコニー等、通常洗濯物を干す場所に隣接して洗面スペースを設けると、洗濯物を運ぶのがぐっと楽になります。
また、湿気の溜まりやすい場所に外の空気が入りやすくなるという意味でも、外へ直接アプローチできる位置に洗面スペースを置くのは有効といえます。
- 3.ウォークインクローゼットに隣接して設置
- 衣類を収納するクローゼットに隣接した洗面スペースも、使いやすいポジションの一つです。
入浴時に衣類を取りにいく手間を省くことができます。
その他、洗面スペースづくりに困ったときに、試してみたい手段をご紹介します。
水回り空間をまとめる
洗面スペースを他の機能と兼用のワンルームとし、より広々とした気持ちのよい空間にデザインする事例も増えています。
例えば洗面スペースをバスルームと兼用としたり、トイレと兼用としたり、洗面・トイレ・バスを全て一つのスペースとする場合もあります。
一つにまとめた方が、それぞれ別の部屋とするよりもスペースに無駄が出ないため、広さのとれない住宅にもお勧めです。
ただし、湿気や匂い等、一つにまとめたことにより別の問題も発生するため、あわせて対策も検討しましょう。
複数の洗面スペースをつくる
家族の多いご家庭の場合、特に朝は洗面スペースの混み合うことが予想されます。
最近では、２つの洗面ボウルを並べて設置したり、１つの大きな洗面ボウルに水栓を２つ取り付ける例も見られます。
また、洗面スペース自体があまり広くない場合は、例えば廊下や玄関の一部、その他居室の一部にちょっとした洗面スペースの設置を検討する場合もあります。
以上、洗面スペースづくりのアイデアをご紹介しました。
小坂建設では、経験豊富なプランナーや一級建築士が様々なご相談に丁寧にお応えします。
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