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まずはここから。玄関づくりの考え方

ドアを開けて一番最初に目に飛び込んでくる場所、玄関。
言ってみれば、その後に控えるリビングダイニングや書斎等の空間へのプロローグのような位置です。
玄関が素敵だったら、その他の部屋にも期待が膨らみますよね。
そんな場所だから、誰が来ても感心してもらえるような空間につくりたいですよね。今回は、そんな家の顔となる玄関づくりのポイントをご紹介します。
まずは、玄関計画を行う上で、具体的にどんな点に気をつければ良いか見てみましょう。

視線
特に視線の抜け方については、実際に住みはじめてから気付くことが多いため、計画段階でよく検討しておきましょう。
1.玄関外からの視線
玄関アプローチのつくり方にもよりますが、玄関のドアを開けると、通りから家の中まで丸見えとなってしまう場合があります。
玄関を抜けると廊下へと続くつくりとなっていればまだ良いですが、リビング・ダイニングの一部に玄関を配置していたり、玄関の向こうにすぐリビングがある場合等は、家族の誰かが玄関ドアを開けるたびに家の中の日常的な状態が家の前を通る人に見られてしまう可能性があります。
玄関の外からの視線を遮る場合、視線と垂直方向に玄関への動線をつくったり、玄関アプローチの途中に一枚壁を立てる等すると良いでしょう。
2.玄関から部屋への視線
玄関の外からの視線を遮ることができても、玄関へ招き入れたお客様に、本当は見えてほしくない寝室等の部屋の奥まで見えてしまっては、あまり気分よくないですよね。
玄関からの各部屋への視線はドアを閉めれば遮ることはできますが、動線を動かすことでもかなり見えにくくなるので、平面プランをよく検討してみると良いでしょう。
また、最近では家族とお客様の動線を分けることで、お客様に生活感を見せない空間とする玄関もあります。
機能、設備
玄関のつくりは、考え方により様々な形があります。
お客様をお迎えするための一工夫として、下記のようなアイデアが考えられます。
玄関をどんな考え方でつくるかにより、スペースの形状や広さも変わってくるので、イメージをしっかり思い描いてみましょう。
・飾りや小物を置くスペースをつく
・庭を隣接させ、ガラス越しに鑑賞できるようにする
・階段ホールと一体化させ、開放感を持たせる
・和室を併設し、縁側に見立てる
・土間部分を広くとり、椅子やテーブルを置くことで、接客スペースをつくる
・その他、別機能の部屋と一体化させる
近年では、玄関にちょっとした洗面スペースを設置する例も増えています。
せっかくの機会なので、あったらいいなと思う機能やスペースをつくってみるのも良いのではないでしょうか
広さ
玄関の広さは、空間のつくりや動線により考え方も様々です。
例えば玄関ホールや接客スペース等、他の居室の機能を合わせ持つ場合にはその機能に合わせたサイズの空間が必要となります。
独立した玄関の場合は、通常は一坪程度のサイズが多いですが、ぴったりのサイズを検討するためには収納スペースのサイズと動作空間のサイズに分けて考えると良いでしょう。
収納スペースのサイズは、そこに置くべきものがどのくらいあるのか、将来置く予定のものがどの程度あるのか、一度書き出してみて検討しましょう。動作スペースのサイズは、現在使用している玄関サイズを思い浮かべてみて、十分と感じるか、スペースが足りていないと感じるか考えてみましょう。
また、バリアフリーの対応が必要な場合は、別途スペースが必要となる場合が多いので、注意が必要です。
収納
キッチンや洗面スペース等、各部屋にて重要なポジションを占める収納ですが、やはり玄関でも大切です。
玄関には、外にしか置けないものをいろいろと置いてしまいがちです。
自転車やサーフボード等置いているうちに、気付けば通るスペースがなくなっている、なんてことも。
既に大型のものを置きたいという要望が確定している場合は、例えば玄関から靴のまま直接入ることのできる土間の収納スペースをつくるなど、事前にスペースを確保することが大事です。
また、物によってはインテリアとして壁に掛けたり、工夫次第で逆に空間デザインのポイントになります。

セキュリティ
望まない客の侵入を防ぐためには、事前に防犯対策も行っておく必要性があります。
具体的な対策例としては、まず玄関自体を外から見えにくい位置につくらないことが挙げられます。
また、鍵のこじ開けを防ぐために、ピッキングや鍵穴の破壊に5分以上かかる商品に対し使用が許可される、防犯建物部品(CPマーク)を取得した玄関ドアを設置するのも効果的でしょう。
これは、建物の侵入に5分以上かかると泥棒の大多数が諦めるという警視庁の調査結果から制定されたマークです。

ここに挙げた項目意外にも、素材の使い方や照明配置等によっても様々なデザイン表現が可能です。
担当の設計士に依頼するときは、お気に入りの雑誌やモデルハウスの画像等を使い、具体的な例を伝えると良いでしょう。

小坂建設では、経験豊富なプランナーや一級建築士が様々なご相談に丁寧にお応えします。 酒々井町・成田市・佐倉市で建て替えや注文住宅、リフォームをお考えの方は、是非お気軽にご相談ください。

2017.10.31