ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの家づくり

断熱

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスでは、断熱性能を向上して、エネルギーロスを最小限にします。
高気密高断熱の家づくりを実現することで、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
また冷暖房機器の効率が良いため、電気代等を安く抑えることができます。
高気密高断熱の家をつくるためには、壁や床の断熱材に最適なものを選ぶことが重要です。
立地環境によっては断熱性だけでなく防火性能についても考えなければなりません。
また断熱材によっては、湿気対策も必要となります。更に、開口部には複層ガラスや断熱ドアの他、樹脂サッシ等を使用し高気密化を図ります。
開口部では熱の出入りが大きいため、大きな開口部をつくってしまうと断熱性能が下がる場合があります。

省エネ

省エネ性の高い機器や照明を取り付け消費電力量を減らすことで、消費電力の少ない省エネに優れた家づくりを目指します。
具体的には、エコキューとやエコジョーズといった高効率の給湯器を採用したり、エネルギー消費効率の高い空調設備を取り付けたり、消費電力量の少ないLEDを照明に使用するといった計画を行います。
また、省エネを効率的な省エネの実現に大きな役割を果たすのが、「HEMS（ヘムス）」です。
HEMSとは、Home Energy Management System（ホーム エネルギー マネジメント システム）」の略で、電気やガスなどのエネルギーの使用量をモニター画面に「見える化」すると共に、その結果を元に自動制御するシステムのことで、家電機器や電気設備とつないで使用します。
何にどのくらいのエネルギーを使用しているか一目でわかるようにすることで、エネルギーの無駄使いをなくし、節約を図ります。
政府は、2030年までにこのHEMSを全世帯に普及させることを目指しています（グリーン政策大綱 2012.11より）。
HEMSを上手に利用することも、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの家づくりに大きく役立ちます。

創エネ

これまでは使用するエネルギーを減らす目的のポイントをご紹介しましたが、「創エネ」は「創エネルギー」、つまりエネルギーをつくることです。
エネルギーを時給自走することで、全体としてエネルギー消費をゼロとすることができます。
では、どのようにエネルギーをつくり出すのでしょうか。ずばり、太陽光発電です。
機器の設置には初期投資が必要となりますが、太陽光発電によりつくった電気はそのまま使用するだけでなく、蓄電池に貯めておくこともできます。
蓄電池を使用することで、太陽の出ていない夜間も自家発電の電力を使用することができる他、災害時電気の供給が止まってしまった場合も使うことができます。
また、余った電気は電力会社に売ることも可能です。